春から初夏にかけてのお楽しみ(好きな人にとっては、だけど)。
春の遠足のお弁当に入っていたり、給食で出たり、家で晩ご飯のために豆を剥かされたり、時期があることを除けば、さして珍しいものではない。
豆ご飯には色々思い出があるが、一人暮らしを始めたときに、最初に作ったのが豆ご飯だった。正確に言えば引越の手伝いに来ていた母が作って一緒に食べたので、”一人暮らしで初めて作った”とは言えないかもしれないが…それはさておき、何故豆ご飯だったかと言えば食材のお買い物に出かけたときにえんどう豆が目に入ったからである。
つまり、積極的に『豆ご飯にするから豆買うぞ〜!』みたいな根性入れなくても、時期になったら店先に並ぶし、気が向いたら買って帰るくらいでもシーズン中1、2回は食卓に上がったりするものなのである。
この豆ご飯の豆は、グリーンピースの一種で『うすいえんどう』というらしいことは一人暮らしをし始めてから知った。だってどの店行っても”うすいえんどう”って書いてるし。シュウマイに載っているグリーンピースとは格が違うのだよ!という主張なのかな?グリーンピースは”うすくないえんどう”なのかとか考えたりしたが、あまり深く考えたことはなかった。
が。
だがしかし。
そんな”常識”が実は常識ではなかったのだった…
諸般の事情で関東に飛ばされてから、豆ご飯を作った記憶がない。そして、えんどう豆(鞘入り)がほぼ全く売られていないことに気が付いた。キヌサヤやスナップエンドウは山のように売られているというのに…どうやら豆ご飯は関東ではあまり食べないらしい?
更に『うすいえんどう』は関西圏で主に出回る、グリーンピースとは違う種類(同じエンドウではあるけど)の豆だったらしい。わざわざ別品種が出回るあたり、関西圏は旬のエンドウ豆を好み、消費量も多いらしい。つまり店頭にも良く並ぶのである。
シーズンになったら嫌でも目に入る、というのは、西日本、なかでも関西圏においてのみ発生する状況であったらしい…
ぐはぁ。
庶民のささやかな楽しみがっ
よもや土地によっては入手困難なレア食材であったとはっっ