超!久しぶりのヴァムピール。ていうか樹なつみ先生の本。
この数年。「花咲ける青少年」読者でない私としてはサミシイ日々だった…
それはさておき。
Kingというから”リュカ”絡みかと思いきや、全然ちがうキングだった。
しかも良く見りゃBaronも表紙ですらねぇという。
いや面白かったけど。
実は特異な能力を持つ(やや地味な)善人と…という組み合わせは「八雲立つ」を彷彿とさせつつも。樹さんのファンタジー系の面白いなと思う点は、社会問題の尺図として人外の者達のドラマを描く(迫害される超能力者=差別されるマイノリティの暗喩、みたいな)のではなく、人外の者を描くことで人間の心模様をより浮き上がらせるところ。なので今作も満足です。はよ続きでないかなあ、本編も。