一年前の今日は休日調整の為の出勤日だった。
職場で母からの電話を受け、遂に来たかと思ったら今後の治療の説明で。
その時は気楽そうだったのに、ものの数時間で危篤の知らせ。
取り敢えず翌日の処置を受ければもう暫く永らえたろうに。
なぜ翌日だったのか。
それはきっと今日が祝日だったからだろうと思っている。
そして母はたまたまバスの乗り継ぎが大成功し普段より30分近く早めに見舞いに訪れていたから死に目に立ち会うことが出来て良かった、と言うが、それもまた祝日故だろうと思っている。
無職の母はどうも気付いていないようだったが土日祝日はダイヤが違うのだ。
何だかなあ。
祝日故に。もし今日が祝日でなかったら。大幅に流れは変わっていたのだろう。
しかし父のことだ。
もう面倒、だけどぼっちで死ぬのは嫌、といっそこの日を狙って選んだのではないかという気すらするのだった…