久しぶりに読んだSFマガジンがゾンビと蒸気機関のネオ・スチームパンク特集だったからかもしらんが…
何かの薬か薬品かで父が生き返る事になった。
ただし効き目はせいぜい一日。上手くいけば案外長く生きられるかも…という説明だったような気がする。
最初は意識朦朧としていたがそのうちちゃんと話せるようになって、受け入れ先もなくて右往左往しつつも精神的には穏やかに過ぎる時間。
ようやく落ち着いて、お茶を飲んでそれはもう穏やかに生死観のことやら人生のことなど語らい合っているときに、父の目から生気が失せ、身体からは力が抜けていった。
叫んで揺すって、ひたすら泣いた。
…とまあ、あまり夢は見ない方だと思うが、覚えている時は大抵後味悪くて覚えているという感じ。
父は夜勤をずっと続けていた(それこそ死ぬ半年前まで)から、私にとって父は”帰ってくる”という印象が強いのだろう。今でも、そのうち軽トラックに乗って帰ってくるんじゃないかと妄想している時がある。そしてきっと何かしら助けになってくれる、と望みをかけている時がある。
そこらへんの心理がこんな夢の背景にあるのかも知れない。
理性では何時まで待ったところで何も帰ってこないのは十分理解している。帰ってきたところで何の役にも立たないのも、分かっている。
のになあ…